(2004年6月25日追記) この記事は2002年の古い情報で、現状と合っていません。 今のプレーヤー(例=MPC-HC)なら、何にもしないでOGMでもMKVでも自前で再生できますよ。
参考までに古い記事も残しておきます。
拡張子が .ogm のファイルは、Ogg Media です。 DVDのように、複数の字幕や音声を切り替えたり、 チャプターをつけることができます。 現時点(2002年11月)の Ogg Media は、Ogg といっても音声だけ Ogg Vorbis 、 映像部分は Ogg Theora でなく多くは XviD です。 以下で説明するのもこのパターンの ogm ファイルの場合です。
OGMやほかのコンテナの長所短所の比較も、 参考にしてください。
XviD というのは、動画の一種です。 XviD のコーデックという小さなファイルをインストールすると見れます。 それは無料で、 uManiacのページ の ダウンロードページからダウンロードできます。 2002年11月19日現在の最新版は XviD.Root.17.11.2002.0210.exe という名前です。 ダウンロードしたファイルをクリックすると「インストールしますか」というようなことを聞かれるので、 Yes とか OK をクリックするだけです。
(2004年6月25日追記) 現在、XviD は Ver.1.01 という完成度の高いものが正式公開されています。 最新版で最新のオプションを使ってエンコードしたものは、古いバージョンでは正しく再生できないことがあります。 XviD最新版をご利用ください。また、ffdshow を使うという手もあります。 OGM の 映像成分は、必ずしもXviDではなく、DivXの場合もあります。 この場合の映像の再生方法はAVI形式でのDivXの再生方法と同じです。
Oggオーディオのファイルを、 Windows の一般的なメディアプレーヤーで再生したりできるようにするフリーウェアです。 Tobias のページからダウンロードできます。 現在のバージョンは 0.9.9.5 で、OggDS0995.exe というファイル名です。 これもダウンロードしたらクリックするだけで簡単にインストールできます。 ogmファイルの音声部分を再生できるようにするのに必要なだけでなく、 これをインストールすると、ふつうのメディアプレーヤーでふつうにoggの音楽が聴けるようになるというメリットもあります。
(2004年6月25日追記) 0.9.9.6 というバージョンがテスト公開されていますが、不具合が多いので、0.9.9.5 を使ってください。 このフィルターには、Ogg Vorbis 音声を再生できるようにするデコーダが含まれています。 が、最近新しく出た CoreVorbis というフィルターのほうが完成度が高いです。 もし、OggDS をインストールしても音声の再生がおかしいなら、CoreVorbis を追加インストールしてください。
これは ogmファイルに含まれる字幕(サブタイトル)を扱うためのフリーウェアです。 Tobiasのページからダウンロードしてください。 クリックするだけでインストールできます。
(2004年6月25日追記) このフィルターは字幕のあるOGM動画を作成する場合に使いますが、再生には不可欠でありません。再生だけにしか興味ない場合、 必要ありません。
再生してる動画の画面のうえに、字幕を合成表示してくれるフリーウェアです。 VobSubのページの左側のリンクからダウンロードできます。 VobSubをフルダウンロードしてインストールすれば、含まれていますが、 DirectVobSub Only のリンクでもかまいません。 現在のバージョンは 2.18 で DVobSub_2.18.exe のようなファイル名です。 クリックするだけで簡単にインストールできます。
(2004年6月25日追記) 上のフィルターは、もう古いので、使わないでください。 かわりに VSFilter を使ってください。VSFilter を単体でインストールするのは面倒ですが、 例えば Lazy Man's MKV をインストールすれば簡単です。 すでに DirectVobSub がインストール済みの環境では、VSFilter を上書きインストールで、通常かまいません。 DirectVobSub の「最新版」が、バージョン 2.23 なのに対して、 VSFilter は、名前は違いますが、内容は DirectVobSub 2.33 です。 2.23 と 2.33 で 10バージョンも更新されています。
(2004年6月25日追記)以下の再生の説明は、2年前のバージョンのプレーヤーについてのものですので、 現状と合わない部分が増えていると思いますが、とりあえず参考までに残しておきます。
.ogm動画を楽しむのに、 Windows Media Player は必ずしもベストでありませんが、 多くのかたがこれを使ってると思うので最初にこのプレーヤーの場合で説明します。 とりあえず Windows Media Player を起動したら、 ファイルを開くメニューで、開きたい .ogm ファイルを選びます。 Windows Media Player 9 は、.ogm ファイルを認識しないので、 ファイルを開くダイアログボックスでファイルの種類を「すべて (*.*)」にしないと .ogm ファイルが開けません。 また、開くときに「未知の拡張子だが開いて良いか」という意味の確認がでることがあります。
または .ogm ファイルのアイコンを右クリック(Windows 98 などでは [Shift] + 右クリック) して、「アプリケーションから開く」→「プログラムの選択」で、 Media Player などを選ぶこともできます。
OGMファイルを開くとシステムトレイ(タスクバーの左端の時計などが出る場所)に フィルムの切れ端のようなアイコンと、深緑の矢印のアイコンが出ると思います。
このうち矢印のアイコンを右クリックすると、メニューの切り替えや設定ができます。 メニューの表示言語は、お使いの言語環境によって異なります。
例えば、メニューに「字幕 English」と「字幕 Finnish」が表示されているとき、 音声が1トラックとすると、 項目の Subtitle 2 というのが英語字幕、Subtitle 3 がフィンランド語字幕になります。 (字幕の番号が2から始まっているのがちょっと変ですが、映像と組み合わされてる第一のトラックが音声、 第二トラック以降が字幕ストリーム) そこで、Subtitle 2 をチェックすれば英語の字幕が、Subtitle 3 をチェックすればフィンランド語の字幕が見れます。 また Hide Subtitle をチェックすれば字幕を非表示にできます。
ひとつの動画で3通りに見れるわけです。
デフォルトでは字幕がオフになっています。 デフォで字幕を出すには、 最初に緑の矢印のアイコンを右クリックしたら、 Ogg Splitter を選んで、Always enable all streams にチェックを入れておくと良いです。 これでデフォルトで字幕がオンになります。
次に DirectVobSub (auto-loaded version) を選んで、 お好きな字幕のフォント、文字サイズ、文字色などを設定しておくことができます。 通常は Text Settings で選んだフォントが使われます。 その場、一回かぎりでもっと細かくフォントを変えるには、 Launch config dialog... をクリックします。
.ogm のソフト字幕が重すぎる場合、Advanced Renderer をオフにすることで、 CPU負荷が小さくなります。そのかわりフォントは選択できなくなります。 逆にCPUパワーが有り余ってる場合、Miscタブの Pre-buffer subpicutres のチェックを外すと、 1フレームごとに厳密に字幕が更新されるようになり、 カラオケの文字色の変化まで見れます(現在のogmに使われているSRTという字幕形式ではカラオケ表示はできませんが、 DirectVobSub自体にはカラオケを動的に表示するだけの力があります。 将来の.mcf動画ではカラオケ表示は仕様にもりこまれるもよう)。 DirectVobSub の設定ダイアログをすばやく開くには、[Alt] + [S] のショートカットを使います。
DirectVobSub の不具合で 字幕の行末の数バイトが表示されないことがあります。 Windows のシステムが、 「西ヨーロッパおよびアメリカ」以外の地域に設定されている場合、 例えば日本やフィンランドになってる場合に、この現象が起きることがあります。
Media Player Classic や、 Windows に標準で入ってる Windows Media Player 6.4 は、 最近の Windows Media Player 7/8/9 よりシンプルでべんりです。 Windows Media Player 6.4 では、画面内の字幕のオンオフとはべつに、 画面の下の余白部分に字幕を表示させることができます。 これはメニューの「表示→キャプション」でオンオフできます。 Media Player Classic では、.ogm 動画のファイル情報が余白に表示されます。 また、View → Options → Formats で Ogg Media Files にチェックを入れることで、 .ogm ファイルと関連づけることができます。
Zoom Player も .ogm の再生に向いています。 Media Player Classic より字幕が軽い感じです。 メニューの Options から .ogm と関連づけることができます。
BS PlayerもOGMをきれいに再生できます。 メニューの Options → Preferences から .ogm と関連づけることができます。
正常に再生できない場合、 Preferences の Video のなかで、 Use Overlay の Mode を変える、オフにする、Force RGB mode を使う、 といったことを試してください。
うまく再生できない場合には、 DirectX を最新版にする、 ほかのプレーヤーを試す、プレーヤーをインストールしなおす、 設定を変える、コーデックのバージョンを変える、 など、少しは自分でもいろいろ試してみてください。 .ogm の再生には、ある程度のマシンパワーが必要です。
字幕の切り替えのほかにも、.ogm にはメリットがいろいろあります。 場合にもよりますが、例えば80MBの映像と10MBのMP3音声を合体させてAVIを作ると、 合体のためのオーバーヘッドで結果は80+10=90MBより少し大きくなります(92とか)。 もし、80MBの映像と10MB相当のOgg音声なら、結果は少し小さくなります(91とか)。 AVIはオーバーヘッドが大きくてももしそのぶんシークが速いとか早送りしても音と画像がずれにくいとかのメリットがあるなら、 それはそれで良いのですが、実際にはAVIはシークが遅いです。 Oggは映像と音声をくみあわせるためのデータが少ないのに(AVIとほぼ同じなのに)、だいたいAVIよりシークが速いです。 しかも、Oggオーディオなら、同じ音質でmp3(mpeg1レイヤ3)よりサイズが小さくできますので、 仕上がりサイズが同じなら、そのぶん映像に多くのビットをまわして画質を向上させることができます。
AVIやMP3は一昔前の形式なので、 最近の新技術に負けるのは仕方ないです。 しかし、OGMのほうは、最新すぎるというかまだ開発途中の形式なので、 これはこれで実際の再生とかにまだ不具合があります。 OGMという形式そのものの限界も指摘されてます。 従来のハードエンコードされた字幕と同じような柔軟な指定(フォントの色とかあらゆる言語とか) が標準で使える.mcfが期待を集めているのも、 OGMは、そのへんの仕様が標準化されてなく、アプリケーションに依存してしまうためです。 このほか、Ogg Vorbis の姉妹品となるオープンな動画形式 Theora(VP3系)が 2003年6月に完成したら、Ogg Media ももっと豊かになるに違いありません。 .ogm の発想は将来性があるけれど、現状、映像部分が XviD すなわちライセンスでしばられた mpeg4 なのだから、 まだ真にフリーなメディア形式になってないというべきでしょう。
CPUパワーはあるのに、Default Device の設定が悪いと