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2026-04-22 ガウス和とヤコビ記号(その1)
ガウス和 S(h, n) の値(実部・虚部)は、指数関数の(あるいは、同じことだが三角関数の)和として定義され、特に h = 1 の場合に話を限れば、純粋にそのような問題として扱うこともできる。しかし一般の場合のガウス和を扱おうとすると、 Legendre 記号のような「指標」が絡んでくる(n が奇素数の場合)。
Legendre 記号を Jacobi 記号に拡張することにより、ガウス和と指標の関係を一般化して、 n が必ずしも素数ではない奇数の場合についても、ほぼ同様に扱うことができる。
Jacobi 記号への拡張を念頭に、土台となるケース(n が奇素数で h が任意の整数。 Legendre 記号が指標となる)をあらためて検討してみたい。
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2026-04-17 ガウス和: n が偶数の場合から n が奇数の場合を導くこと
Nagell は n が奇数のときのガウス和から n が偶数のときのガウス和を導出した。その議論は(興味深い点もあるけれど)、あまり見通しの良いものではない。逆に n が偶数の場合から n が奇数の場合を導くことは、簡単で見通しが良い。 Dirichlet–Dedekind によるその議論を記す。
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2026-04-12 ガウス和の符号と第一補充法則
Gauß 自身は、ガウス和の符号決定について、「算数的」ともいえる書き方をしている。後の世代の Dirichlet–Dedekind の論法は解析的で、複素指数関数を自由に使っている。どちらのアプローチにもメリットとデメリットがあるけど、概して Dirichlet–Dedekind 流の方が見通しが良い。
ガウス和経由で (−1/p) ないし (−2/p) を決定する、という問題をサンプルとして、「雰囲気の違い」を垣間見てみたい。
このように話題を限定した場合、問題の鍵は「どうやったら、ガウス和 S(k, n) の情報を基に、ガウス和 S(−k, n) を決定できるか」。 Gauß 自身は、平明だがトリッキーな具体的計算により、その答えを出した。一方、 Dirichlet–Dedekind は、共役複素数のコンセプトを使い、具体的な計算をせずに「要するに i の符号を逆にすればいい」という核心を突いてくる。
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2026-04-10 ガウス和に関連する比較的マイナーな定理
ガウス和経由での第一補充法則の別証明を考える上で、事前にちょっとした補助定理を準備する。
Dirichlet–Dedekind はもっと簡単な計算で済ませてるけど、 Gauß のアプローチも味わい深い。「補助定理」とはいえ、 Gauß は「それ自体としても記憶に残る」(=印象的で美しい)とコメントしている。
Gauß は、繊細な工夫によって一見複雑な式を手際よく処理するのが、本当にうまい。見どころは、
(a1 + a2 + ··· + an)(b1 + b2 + ··· + bn)
の形を露骨に展開して、発生する n2 個の項を軽妙に処理してしまうところ。
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2026-04-09 第四証明と第二補充法則
第四証明への付記としての第二補充法則。 Gauß 自身の論法も、 Dirichlet–Dedekind も、
S(1, 8p) = S(8, p) S(p, 8) (✽)
に基づく。ここで p は正の奇素数。 S(k, n) は 1 の原始 n 乗根 e2πik/n に関連するガウス和。
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2026-04-07 平方剰余の相互法則: ガウスの第四証明
ガウスは、平方剰余の相互法則の証明を8種類も残した(生前に公表されたのは六つ)。そのうち、ガウス和に基づく第四証明は、「もし」ガウス和の符号が既に決定されているのなら、最も簡明で見通しが良い(この「もし」が大問題だが、ここでは符号は決定済み、としよう)。
Dirichlet の整数論講義(Dirichlet の講義をまとめたもの。実際の著者は Dedekind)のバージョンを紹介したい。
第四証明 Dirichlet バージョンの最大の特色は、ガウス和の符号決定に解析的手法を使っている点(ここでは「符号は既に決定済み」として話を進めるので、その部分には立ち入らない)。相互法則を証明する部分についても、文章でおっとり説明しているガウスの Summatio と対照的に、式を使って端的に記述されている。
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2026-04-04 ガウスの補題と sin の積(特に D = ±1, ±2, ±3, ±4)
前回、ガウスの補題の「ヤコビ記号的」拡張に言及した。もしかするとガウスの補題/第三証明は、もともとガウス和の符号決定/第四証明の副産物だったのかもしれない。
ガウスの補題経由で (2/p) と (−2/p) を、あるいは (3/p) と (−3/p) を、それぞれセットで検討すると、なかなか面白い。
(4/p) と (−4/p) の値は自明だが、「直接計算」は意外と面倒。
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2026-04-01 sin の積と(拡張された)ガウスの補題
次の sin の積は「おばあちゃんの公式」の変種だが、見掛け以上に深い問題と関係している。
2 sin (4π/3) = −√3
2 sin (4π/5) × 2 sin (8π/5) = −√5
2 sin (4π/7) × 2 sin (8π/7) × 2 sin (12π/7) = +√7
2 sin (4π/9) × 2 sin (8π/9) × 2 sin (12π/9) × 2 sin (16π/9) = +√9
︙
一般に m が 3 以上の奇数のとき、 2 sin (4π/m), 2 sin (8π/m), 2 sin (12π/m), ··· の形の因子を上記のように (m − 1)/2 個掛け算すると、積は ±√m に等しい。符号は m が 8 の倍数 ± 1 ならプラス、さもなければマイナス。――この符号の振る舞いは、簡単に直接証明されるし、もし m が素数ならガウスの補題からも容易に派生する。 m が素数でない場合(m = 9, 15, 21 など)にも符号が同じ挙動を示すのだから、「ガウスの補題は、ヤコビ記号へも拡張可能」ということが暗示される。
ガウス和との関連で「おばあちゃんの公式」の一般化のような遊びをしているうち、自然とそのことに気付いた。主観的には「発見」だが、まさか「ガウスの補題の Jacobi バージョン」をこれまで誰も考えなかった、ということはないだろう。文献調査の結果、この拡張は Morgan Jenkins† によって1867年に発見されていたと判明。 Jenkins も「ガウス和」「第四証明」の文脈で、この観察に至ったらしい。 Lemmermeyer‡ は Gauss’s Lemma […] was generalized to composite values of m by Jenkins in 1867 […], and independently by Schering […]. Schering finally published a proof in 1882.
と記している。
とはいえ、一般的にはほとんど知られていないようだ。例えば、テキサス大学の Stephen McAdam¶ は先行研究に気付かず、同じことを独立に再発見して We also prove that the Jacobi symbol always satisfies Gauss’s Lemma, a fact which we have never seen mentioned.
と述べている。
眺めてきれいな sin の積と、ガウスの補題の関係。初等的な古典数論の範囲にも、意外と「秘密の細道」があるものだ!
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2026-03-24 49 を 32 で割ると 17 余ります。それでは···
問題2 7 の自乗(つまり 49)を 25 = 32 で割ると 17 余る。では、何の自乗を 26 = 64 で割ると 17 余るか。「x2 を 64 で割ると 17 余る」という性質を持つ整数 x を一つでいいから見つけたい。
解 a2 を m = 2n で割った余りが奇数 D だと分かっているときに、 2m で割ると D 余るような x2 を見つける方法は、次の通り。
《x = a 自身が条件を満たせば、それが一つの答え。さもなければ a + m/2 が一つの答え。》
この問題では m = 32, a = 7 だが、 72 = 49 を 2m = 64 で割っても、余りは 17 ではない。よって 7 + 32/2 = 23 が一つの答え。∎
〔検算〕 23 の自乗(つまり 529)を 64 で割ると、確かに 17 余る(232 = 529 = 512 + 17 = 64 × 8 + 17)。
《 》内の主張を証明することは難しくない。一見あまり役立たない事柄のようだが、この考え方を使うと、 16, 32, 64, 128 などを法として、「任意の奇数」のモジュラー平方根を(もし存在するなら)求めることができる。
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「チラ裏」は、きちんとまとまった記事ではなく、断片的なメモです…
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2026年2月28日 おばあちゃんが教えてくれた公式
2026年2月7日 ガウス和の符号の決定〔Hua 版〕
2025年12月9日 ガウス和の符号
2025年9月26日 フェルマーの最終定理 n = 7 の場合
2025年5月31日 四次元サイコロ「目」は幾つまで?
2025年4月14日 「ニュートンの式」軽妙な入門 ライヒシュテインによる
2025年4月6日 1 + 1/22 + 1/32 + … = π2/6 の別証明 ☆総和記号不使用☆
2025年1月16/19日 なぜ 1 + 2 + 3 + 4 は 5 の倍数か? / 12 + 22 + 32 + 42 + 52 も 5 の倍数
フォン・シュタウト゠クラウセンの定理
2025年1月11日 Verlaine の「秋のうた」 日本語訳3種+原文解説
2024年6月11日
Linux の Live OS 気軽にいろいろ試せるよ
2024年4月11日 正17角形は作図可能? 複素数を使わない気軽な散策
2024年1月12日 十六元数の零因子 君は 0 を割ることができるか?
初等的証明に成功! 世界初かも?
2024年1月17日 Moufang 恒等式の同値性 初等的証明
これも(ネットでは)世界初かも。教科書的には autotopism を使うのだが、そんなややこしい概念は必要ない。
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〘→ 最近のメモは「遊びの数論」に〙
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![2016 = (28+28+28)×[28−(28+28+28+28)/28]](/image/2016/2016-28.png)
Map の長所、splice より速い要素挿入法も紹介。 〔最終更新: 2023年4月1日〕
bdi 要素と Unicode 6.3 の新しい双方向アルゴリズム (2012-12-04)dir 属性は落とし穴が多い。HTML5 の <bdi> は役立つ。近い将来、「ユーザー入力欄などの語句は、このタグで隔離」が常識になるかも。 〔最終更新: 2014年4月27日〕fad() は濁りやすい。各種の代替手段を紹介。Tor Browser
プライバシー志向のブラウザ。監視・追跡されずにウェブページを閲覧。「個人情報を登録したサイト」にこれでログインしてはいけない。
BES, Battle Encoder Shirasé 1.7.10 (March, 2025) & 1.8.0.39: Per-Process CPU Limiter (archive)
a3r (ASS_Help3r): ASS timing/typesetting v0.2.0.0-20260405 (archive)

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