2003年10月9日 何が違うのでしょう? (制限時間10秒)
キャプチャー画像を無損失でPNGに変換
画像の説明: 解像度640x480のものを200%(1280x960)で見たときの、ハードサブ(左)とソフトサブ。 画面のごく一部を切り出した比較。 ハードサブでは文字も解像度が640x480なので拡大すればぼける。 ソフトサブでは再生時に文字を描画するので、 レンダラーの能力しだいでデスクトップの解像度に到達できる。 この例は、DirectVobSub 2.29。
ハードサブの悪口を言うために作った誇大広告ではなく、 ソフトサブでも字幕が画像ベースのデータだったら、似た結果になります。 2倍に拡大できるかどうか、の違いです。 拡大できるものと拡大できないものとでは、 640x480のクリップと320x240のクリップが戦っているのと同じになるので、 結果は目に見えています。 ソフトサブでも、DirectVobSubデフォルト設定では、同じようにぼけます。 DirectVobSub の Doubled Resolution のデモです。
Media Player Classic (MPC) 内蔵レンダラーで、 最大テクスチャをデスクトップにした場合も、似た結果になります。 MPCでは確かそれがデフォルト。 ただしDirectX9とVMR9が可能なビデオカードが必要です。
高解像度のツケとして、 ソフトサブには、大きなCPU負荷と、 フォントマッチングできるか分からないという再生時の不安があります。 たいていは勝ち誇っていられるけれど、 可能性としては最悪何も表示されなくなり(日本語のフォントがまったくない環境など)、 そうなっては、ぼけていてもハードサブの方がずっとまし。
とはいえ、Windows 98でユニコードのソフトサブを可能にする方法も分かったことだし、 字幕はオンオフ・切り換えできるに越したことはないので、 技術的には議論の余地はないでしょう。 日本語のフォントがなければダウンロードすればいい話。 みかちゃんフォントは2.2MBです。 AVIで700MBになるムービーを、MKVにしたら4MB縮むので、 フォントを付けてもお釣りが来ます。
思ったのですが、一部の字幕制作者が何でソフトサブを好むかというと、 字幕を消してもらえるからだと思います。
12月8日 午後6時、雪が降り始める。初雪だ。妻とわたしは窓辺でカクテルを傾けながら、空から落ちてくる柔らかで大きな雪片を、何時間も眺めていた。 グランマ・モーゼスの絵のようだ。とてもロマンチックで、新婚時代に返ったような気がした。雪は素晴らしい。
12月9日 目が覚めると、辺り一面、純白の雪の原だった。何て幻想的な光景だろう。 世の中にこれ以上美しい場所があるだろうか。 ここに越してきて良かった。これまでの人生でわたしがした最高の選択だ。 最初の雪かきをする。少年時代に返ったようだ。 家に続く私道と歩道の両方をやった。午後になって除雪車がやってきて、私道に雪を飛ばしていったので、 もう一度雪かきを楽しめた。何て楽しいんだろう。
12月12日 太陽が出て、せっかくの雪が溶けてしまった。 がっかりだ。 隣人は、心配するなと言う。 間違いなくホワイトクリスマスになるそうだ。 雪のないクリスマスなんて最悪だ。 「冬が終わるまでには、もう見るのもいやだっていうくらい雪が降りますよ」とボブは言う。 見るのもいやなんて、あり得ないと思う。 ボブは親切な人だ。隣人がこういう人で良かった。
12月14日 ああ、雪! 素晴らしい雪! 昨夜は20センチ積もった。気温は-29度まで冷え込んだ。 この寒さであらゆるものがキラキラ輝いている。 風が冷たく息ができないほどだったが、 私道と歩道の雪かきで体が暖まる。 これぞ人生! 午後にまた除雪車が来て、雪かきした場所が全部埋まってしまった。 雪かきがこんなに大変だとは思わなかったが、いい運動になるというものだ。 息が切れないといいんだけどね。
12月15日 50センチ積もるという予報。バンを売って四駆のブレイザーを買った。 妻の車にスノータイヤ、予備のスコップも二本購入。食糧も買いだめしておく。 妻は停電に備えてまきのストーブも欲しいという。 おいおい…。 アラスカに住んでるわけじゃないんだぜ。
12月16日 今朝は吹雪だった。私道に融雪剤をまいているとき、氷の上ですべって尻を強打した。すごく痛かった。妻はそれを見て一時間も笑い続けた。 ちょっとひどいと思う。
12月17日 マイナス何十度という日々が続いている。道路は氷結していて、どこにも行けない。 5時間停電した。暖をとるために毛布を何枚も重ねてくるまった。 腫れ物に触るような気持ちで、妻の顔をじっと見る。 やっぱりまきストーブを買っておくべきだったと思うが、妻には言わなかった。 くそ、妻の方が正しいなんて…。それにしても自分の家の居間で凍えかけているなんて信じられない。
12月20日 停電は直ったが、36センチの降雪。 さらに雪かき。 丸一日つぶれる。 あのむかつく除雪車が二度も来た。 近所の子に雪かきを手伝わせようとしたが、ホッケーをやるから時間がないという。 うそをついていると思う。 ボブは自分で雪かきをしないなら市がやってくれて後から料金を請求するという。 うそだと思う。
12月22日 ボブの言ったとおりホワイトクリスマス間違いなしだ。いまいましい雪め、今日また33センチ降った。 おまけにものすごい寒さで8月まで解けないのではないかと思うほどだ。 雪かきのために外に出る身支度に45分もかかったが、そこで小便がしたくなった。 服を脱いで、小便をして、また重装備に身を包む。 雪かき、雪かきでもうくたくただ。 ボブのトラックに除雪機が積んであるのを見て、冬の残りは金を払ってボブに頼もうと思ったのだが、 彼は忙しくてできないという。 あの野郎、うそをついていると思う。
12月23日 今日の積雪はたった5センチ、-17度まで暖かくなった。 朝、妻が家の前の飾り付けをしてほしいと言う。 何を考えてるんだ…バカか? そういうことは一カ月前に言ってくれれば良かったのに。 妻は「言ったけど無視された」と言う。うそこけ、くそったれ。
12月24日 15センチ。雪が固くなって、スコップでは歯が立たない。シャベルが壊れてしまった。 心臓発作が起きるかと思うほど激怒したこと。 くそ、あの除雪車を運転しているばかめ、見つけたらきんたま引っつかんで雪んなか引きずり回してやるぞ! おれには分かっているんだ。 あの野郎、角のところに隠れていて、おれが雪かきを終えるのを見計らって突っ走って行くんだ。おれが雪かきしたところ全部に雪をまき散らしながら! 夜、 妻はいっしょにクリスマスキャロルを歌ってプレゼントを開けようとせがんだが、つきあえなかった。除雪車野郎を見張るのが先だ。
12月25日 メリー…うぐぐぐ…クリスマス。夜、さらに50センチのあsdfghっっっっっk。雪でどこにも行けない。 雪かきのことを考えると、血液が沸騰しそうになる。雪なんか嫌いだ。そこにあの除雪車の運転手がやって来て、 寄付をお願いしますという。スコップで頭をぶん殴ってやった。 妻はわたしの態度が悪いというが、彼女はばかだと思う。 今度『素晴らしき哉、人生』を見せてみろ、ぶっ殺してやるからな。
12月26日 依然として雪で出れない。何だってこんな土地に引っ越してきたんだろう。これは全部、妻の希望でやったことだ。 まじでむかついてきた。
12月27日 気温が-34度まで下がり、水道管が凍ってしまった。 14時間待たされたすえ、配管工が来た。 全部のパイプを取り替えて15万円とられた。
12月28日 -29度まで暖かくなる。依然、雪に閉じ込められている。あのアマ、むかつくなんてもんじゃねえ!
12月29日 さらに25センチ。ボブは屋根の雪下ろしをしないと屋根が抜けるという。 そんなばかな話は聞いたこともない。 ボブはとんでもないアホだ。 おれがそんなうそに引っ掛かるとでも思っているのか。
12月30日 屋根が抜けた。除雪車の運転手が、頭のこぶのことで、1億2000万の賠償を求める訴訟を起こした。 妻は実家に帰ってしまった。いいやっかい払いだ。 23センチの予報。
12月31日 家の残骸に火をつける。これでもう雪かきは要らない。
1月8日 とてもいい気分だ。いつも出されるあの白い小さな錠剤が、とても気に入った。なんでわたしはベッドに縛り付けられているのだろう?
作者不明のネット上の小話「Diary of a Snow Shoveler」。 細部が少し違うバージョンがいろいろある。
医者「悪い知らせと、非常に悪い知らせがあります」
患者「えーと、じゃあ悪い知らせのほうから聞かせてください」
医者「検査結果が出てね。ラボの連中は、あなたはあと24時間の命だと言ってました」
患者「24時間!? それはひどい! これ以上悪いことがありますか。非常に悪い知らせってのは何なんです?」
医者「昨日から何度もお電話差し上げたんですが、ずっとご不在で……」
Sodipodi: で、 SVGベースのフリーのお絵かきソフトの実演をかねて、版権フリーのクリップアートを配布している。 ライセンスはクリエイティブ・コモンズのパブリックドメイン、つまりすべての権利を放棄した「all rights left」だ。 世界各国の国旗の高画質の画像が、無劣化でリサイズできるSVG形式で提供されているので、 使いようによっては大変便利だ。いろんな国旗があるなあ、と眺めているだけでも楽しい。
バヌアツの国旗の例: ベクトルなので輪郭線をシャープに保ったままリサイズできる
PNG形式のサムネイル(このままではSVGの意味がない)。
SVG形式の画像詰め合わせ一括ダウンロード。
なお、ダウンロードした書庫は、環境によっては正しく解凍できない。
germany_baden-württemberg.svg というファイル名の ü が問題のようだ。
各自、工夫して乗り切ってほしい。
SVG形式を扱えるツールは各種あるが、
フリーのものでは、とりあえずJavaベースのbatikあたりで良いだろう。
さっそく PNG でエクスポートし、 Media Player Classicのページの国旗を、パブリックドメインの画像に入れ替えた。 アイコンのような小さな国旗だから、目立つ存在ではないけれど、パブリックドメインというところが気持ちいい。
さて、肝心のソフト Sodipodi だが、About のページに注目。
えっ、国旗のサンプル画像があるだけだって? もうちょっとスクロールダウンさせてみてください。
Screenshot of Sodipodi 0.32 のところ…。
official screenshot
だそうです。
「フリーの国旗・画像詰め合わせ: 高画質のSVG形式で」に続いて、 パブリック・ドメインのSVG素材集のご紹介。
フリーソフトウェアの画像リソース共有を第一目的に作られたライブラリですが、 全部の権利を放棄しているので、どう使ってもオーケー。
さっそく「妖精現実」で記事のナビゲーション・アイコンに活用してみました。
32ピクセル四方にリサイズしてPNG化。SVGなので縮小してもくっきりしているところがいいです。 サイズも300バイト少々と軽いし。
Browsing OpenClipartで、 どんな画像があるかブラウズしてみてください。 ご自分のウェブサイトのデザイン等で使えそうなのがあったら、使ってみてはいかがでしょう。 lemon-theme なんておしゃれだし。 SVGからPNGへの変換は、手元では、batikでリサイズ、エクスポートしたのを JTrim でトリミング、 Padie/xPadie で減色、Pngrewrite+Pngoutで最適化とやってます。