CloneCD + RAR (従来の例) | 489MB |
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APE+ZIP | 403MB |
ゲームCDをなるべく高圧縮でファイル化することを考える。 ただし、音楽部分の音質を犠牲にせず、 大した手間をかけずにすぐインストール、プレイできることを条件とする。 (2004年10月22日 追記: APE 3.99で再テスト、一部の数値を修正。)
ゲームCDではmix modeが使われることがある。 トラック1にゲーム自体のデータ(短い効果音を含む場合もある)、 トラック2以降に(長い)音楽データがある。 少し古い製品だが、手元にあった To Heart のCDで実際に調べると、 ゲーム本体にあたるトラック1がISOイメージで43.8MB、 トラック2~33の音楽データがWAVにして604MB、合計648MBであった。 また、KANONの場合、およそデータ部分が251MB、音楽部分が411MBだった。 いずれにしても、プログラム本体のデータに比べてBGMのデータがとても大きいことが普通だ。
これをCloneCDを用いてIMG+SUB+CCD形式で保存し、RARで圧縮しても、 例えば489MB(To Heartの例)とか465MB(Kanon+レカバリー1%)にしかならない。 CDイメージの形式、圧縮の設定でも微妙に変わるが、 圧縮率優先の方法を使って、おおざっぱに450~550MBだろう。
そこで音楽部分をAPEで可逆圧縮し、音楽データを劣化させることなく、 さらに圧縮率を高めることを考える。 To Heartの例でAPEを用いると、音楽部分が(無劣化で)361MBとなった。
データ量の大部分は音楽であるから、この勝負は実質的に「音声の可逆圧縮でAPEとRARが戦うこと」であり、 結果は目に見えている。
この方法は、昔よく使われたFCD+MP3の発想を元にしているが、 実際にはデータ部分にFCDを用いてはいけない。 ISOなどの互換性が高く、ブルースクリーンを出さない形式にしてほしい。
CDチェックがないタイトルなら、トラック1をISOイメージにする代わりに、 ZIP書庫などの通常のデータ形式にしてもかまわないだろう。
第一に、_inmm.dll非対応のゲームでは使えない。 また、_inmm.dllを使うことそれ自体、最近では一般向けとは言えない。 _inmm+apeでは、ほとんどの人が音の出し方が分からないだろう。 しかし、自分用に使う場合は、別に問題ないはずだ。
第二に、もともと音声データが Ogg Vorbis などで圧縮されているゲームでは、 この方法はまったく無意味だ。CD-DA採用作品 (mix mode)でのみ意味を持つ。
第三に、音楽データ部分が巨大でないと効果が少ない。
この組み合わせで、実際にHDからインストールして、音が鳴る状態でプレイできるのを確認しました。
もともとFCD+MP3は、CD革命 Virtualがかつてmix modeに対応できなかったこと、 音楽を無圧縮WAVで扱うには帯域やウェブスペースが足らなかったことなどの、 前世紀的な消極的理由で考えられたのだろう。 しかし、そうした消極的な背景が動機であっても、結果として出現した _inmm.dll は実に素晴らしい。
この素晴らしいハックに、最近のAPEやAPE DirectShow Filter を組み合わせれば、 (MP3と違って)音質を一切損なうことなく、音楽部分だけを別圧縮し、利用できる。
ただし、Daemon Tool がフリーである現代において、 もはや CD革命 Virtual を使わないでほしい。 環境の相性さえ良ければFCDも重宝だろうが、 環境によっては激しくクラッシュし、 OSを巻き込んで落ちることも珍しくない。 フリーで Daemon Tool が使える時代に、こんな危なっかしいものをわざわざ有料で使う意味は少ない。 しかも、日本ローカルの非標準の形式のため、 イメージ操作系の他のいろいろな便利なツールで、 FCDだと読み込めないことが多い(特に圧縮ありで作成したFCD)。 有料、互換性なし、OSを死なせる、とFCDにはあまりいいことがないのだ。
FCD+MP3の発想だけ見習って、実質はISO+APE/MPC/AAC/Oggなどで行くのがいいだろう。
S:\To Heart\Monkey's Audio\TOHEART_02.ape S:\To Heart\Monkey's Audio\TOHEART_03.ape S:\To Heart\Monkey's Audio\TOHEART_04.ape 以下略
チベット仏教によれば、 Om Mani Padme Hum というマントラ(真言、おまじない)を唱えることで幸運が訪れるという(音声)。 また、このマントラをつづった文字を回転させることでも、同様の効果があるという。 その効果はマントラがたくさんあればあるほど大きく、 回転が速ければ速いほど強力だ。
そこでご紹介するのが、このデジタル呪符。
ダウンロードしてHDに保存するだけで、 霊験あらたかな「オム・マニ・ペメ・フム」の文字が毎分7200回*1の高速回転(*1 回転数はHDの機種により多少異なる場合がございます)。 コンピュータのユーザなら誰でも持っているHD、 いつでもくるくる回っているその余剰エネルギーを人類平和に利用する、地球に優しい商品です。 あなたのHDの悪霊もたちまち退散、バグ退散、生産能率・前年比平均1000パーミルの驚異のデータが実証されております。
今回は配布元がGIFのところ、初回限定特典として透過PNGでご提供。 パテント・アレルギー、GNU信者、魔法使い見習いのかたなどにも安心してご利用いただけます。 今すぐHDにファイルを保存して、HD上でマントラデータを回転させてください。
なお、ファイル名を om-mani-padma-hum とすることにより、パワーが倍増します(説明書より)。 考えにつまった。これは魔法でもなければもう駄目だ。そんなときは、 大きく深呼吸して「オム・マニ・ペメ・フム レリーズ!」
きっと何かが起こります。
利用者の声 — 変数名をfoo, bar から hum, mani にしただけで、コンパイルが通りました。奇跡です!
利用者の声 — HDに保存したところ、 Windows 98 が10時間連続稼働しました! ありがとうございます!
利用者の声 — 夜中に考えがつまるたびにオーム! マニー!と太い声で唱えていたら、 なぜか公安調査庁にしょっぴかれ仕事もくび。おかげで納品の〆切がなくなり人間らしい生活を取り戻せました!
詳しい説明や他の呪符についてお知りになりたいかたは……
http://www.dharma-haven.org/tibetan/digital-wheels.htm
使用上の注意
OGM形式の動画を、音声部分がMP3のAVI形式に変換。
まず音声部分がOgg Vorbisである典型例を詳しく説明し、 次にAC3とAACの場合とSRT字幕がある場合を簡単に説明します。
GraphEdit を使ったより高度な方法については、別記事「OGG/OGM動画の再編集、OGM→AVI変換」をごらんください。
変換元のOGMファイルを、VirtualDubModに読み込みます。このツールについてご存じないかたは、 DVD・TV→AVI・OGM・MKV入門のステップ4を見てください。 ノーマル版のVirtualDubではなく、OGMを処理できるMod版を使います。
Streams | Stream List を開き、使用したい音声トラックの上で右クリック Full processing mode を選択します。 (もし音声がMP3であれば、何もしないでDirect stream copyでAVI化できますが、 ここでは音声がOgg Vorbisと仮定しています。)
もう一度右クリック、Compression を選び、<No compression (PCM)> が選択されていることを確認します。
Select Audio CompressionダイアログをOKで閉じ、 Save Wavボタンをクリックして、名前を付けてWAV形式で保存します。
保存したWAVファイルに、必要ならノーマライズやノイズ除去の加工を行うこともできます。 また外部ツールでMP3に変換することもできます。
同じSteam Listで、既にWAV保存したVorbis音声トラックを選択して、Disableをクリックします。
選択されたトラックに斜線が入り、そのトラックは無視されます。
Addボタンをクリックして、さきほど保存した音声成分を読み込みます。
もし外部ツールでMP3化してある場合には、そのまま映像と合体させて終了です。
そうでなくて抜き出したWAVのまま読み込んだときは、そのWAVトラックの上で右クリックして、 そのトラックをFull processing modeにします。 もう一度右クリック、Compression を選び、MPEG Layer-3 を選択します(Fraunhofer [FhG] IIS 、またはLame ACM CBR)。 Vorbis→MP3は劣化変換で、どんなにしても音質が多少犠牲になります。 ビットレートが元と同じくらいでも、音質は劣化します。 少しでもマシにしたければ、元より高めに(96Kbps Vorbis→128Kbps MP3、160Kbps Vorbis→192Kbps MP3など)。 ただ、どんなに高くしても、変換元よりは向上しようがありません。
Stream Listを閉じ、メインのメニューで Video を Direct stream copy にします。
[F7] を押して、AVI形式で保存します。
結果を確認して、問題がなければ、中間で使ったWAVファイルは削除してかまいません。
「MPEG2(DVD・TV)→AVIでMP3を簡単に使う方法」参照。
自分の使いやすいものが既にあれば、それでかまいませんが、 AVI動画の音声だったらCBRにすることをおすすめします。 どうしてもVBRにしたい場合は、VBRのMP3を使うにはを見てください。
外部エンコーダを特に使ったことがない場合、LAMEのフロントエンドになっているものが良いでしょう。 このサイト(faireal.net)では2003年10月現在、 foobar2000を標準で使っていますが、 これはAC3、AAC、HE-AAC、MP4、MPC、Vorbis、APE、Flacなど含めて、 最高精度でいろいろな直接変換が必要だからです。
WAVからMP3にする変換しか使わないなら、もっとシンプルで使いやすいツールもあるかもしれませんが、 例えばDVDのバックアップなどでAC3を(16ビットWAV経由で劣化させずに)直接MP3やVorbisにしたいこともあるはずです。いろいろできるほうが何かのときに便利なので、この機会にfoobar2000に挑戦してみるのもいいかも……。
lame.exeを直接コマンドラインで操作する方法を含めて、基礎から本格的に覚えたい場合は、 「MP3・Vorbis・AAC―動画音声の話」が多少、参考になるかもしれません。
AC3はそのままAVIにDirect stream copyできます。
AACの場合、2003年10月17日時点では、簡単な方法が不明ですが、 Grapheditでwavdest.axを使うか、 または直接MP3化すれば可能です。GrapheditからはMP3の細かい設定ができない(または面倒)なので、 AAC音声をWAV化するところだけGrapheditでやってあとはVDMでAVIにすると良いでしょう。
VDMを使ってそのままマルチオーディオのAVIを作ることができます。 不要な音声をdisableして音声トラックを減らしたり、一つにすることもできます。
ハードサブに変更できますが、映像の画質が劣化します。 方法としてはVDMでSRTをDemuxし、Textsubを使います。 再圧縮の時間がかかるうえ画質が落ちるので、 SRTは外部ファイルをMPCやVobSubで開く形で我慢するほうが良いかもしれません。
字幕が不要ならば、何もする必要ありません。 AVIにすれば勝手に字幕トラックは消滅します。